バイオベンチャーの株式を買う前に知っておきたい4つのこと

バイオベンチャーの株式を買う目的は、ただ1つ。ハイリスクハイリターンを狙えることです。それ以上でもそれ以下でもないでしょう。バイオベンチャーの株式を買うことがハイリスクハイリターンであるのは、バイオベンチャーのビジネスモデルが成功確率30,000分の1とも言われる創薬ビジネスである以上、当然です。

しかし、どうせならローリスクハイリターンを狙いたいのが人間の本望。そこで本記事では、バイオベンチャーの株式をローリスクで買うために知っておきたい4つのことをご紹介します。

新薬候補(パイプライン)の市場価値

新薬候補の市場価値を知ることは大切です。なぜなら市場価値のない新薬候補の開発に成功しても、バイオベンチャー企業は儲からないからです。つまり、株価は上がらないということです。では、新薬候補の市場価値を知るためにはどうすればいいのでしょうか?例えば、下記のような公式で市場価値を計算するのも手です。

患者数×平均投与期間×類似薬1回あたりの薬価

例えば、小野薬品工業株式会社が開発した非小細胞肺癌の2次治療として投与されるオプジーボを例にして考えてみます。オプジーボが適応のある非小細胞肺癌の患者数は年間約10万人です。この10万人の患者の内、1次治療に増悪して2次治療へ以降する患者は約90%と仮定すると、9万人。

オプジーボが非小細胞肺がんに対する2次治療としての有効性を証明したCheckMate-017試験の全生存期間(OS)中央値を基準に、オプジーボの投与期間は約10ヶ月間。オプジーボの非小細胞肺がんの用法用量は1回3mg/kg(体重)を2週間間隔であるので、仮に患者の体重を60kgとするとオプジーボ点滴静注20mgのバイアル1本(75,100円)、100mgのバイアル1本(364,925円)が1回当たりに必要な投与量。

以上より、

9万人×10ヶ月(20サイクル)×440,025円=792,045,000,000

このように新薬候補の市場価値を算出することで、バイオベンチャーが現在開発している新薬候補が年間売上高1,000億円を超えるブロックバスターであるかどうかを知ることは大切です。

新薬候補(パイプライン)の臨床フェーズ

新薬候補(パイプライン)の研究開発は基礎、フェーズI、フェーズII、フェーズIIIの4つの段階に大きく分かれます。上記段階の順に研究開発は進み、臨床フェーズIIIの臨床試験に成功すれば新薬候補が新薬となります。

各段階の成功率は臨床フェーズが進行するに比例してその成功確率も高まりますので、購入を検討しているバイオベンチャーの新薬候補がどの臨床段階にあるのかを知ることは大切です。

また、どの臨床フェーズもおよそ2から4年程の時間を要しますので、新しい臨床フェーズの開始が公表されたタイミングで購入しているバイオベンチャーの株式を一度手放すことを検討するといいでしょう。なぜなら、新薬開発を開始してから成功するまでには約10年もの時間を要しますので、成功確率30,000分の1の株式をホールドし続けるよりも、臨床フェーズの節目節目で手放すスイングトレードが適しているからです。

バイオベンチャーのビジネスモデル

新薬候補しか持っていないバイオベンチャーは薬を売るのでなく薬を売る権利等を売ることで収益を得ています。例えば、契約一時金、マイルストーン収入、ロイヤリティ収入などの3本のビジネスモデルが薬を売る権利の種類としてあります。

これらビジネスモデルは各臨床試験のフェーズで報酬が支払われ、契約一時金は新薬候補を他社に販売する権利を合意した時、マイルストーン収入は第I相、第II相など各臨床試験の段階終了時、ロイヤリティ収入は新薬候補上市後の売上高に応じて支払われます。

もちろん上記ビジネスモデルに頼らず、バイオベンチャー単独で新薬候補の創薬に成功した場合は売上がまるっとバイオベンチャー企業の収入になります。しかし、新薬候補1本あたりの研究開発費は数百億円はくだらないので、まるっと研究開発費を抱えられるバイオベンチャーは皆無です。

バイオベンチャーの研究開発資金源

バイオベンチャーの新薬候補を研究開発する資金の大半は金融機関等からの借入よりもベンチャーキャピタル、エンジェル投資家などの第三者割当増資です。なぜなら、バイオベンチャーは新薬候補の開発に成功するまで基本的に赤字ですので、銀行はお金を貸してくれませんから。

そのため、第三者割当増資により資金調達したバイオベンチャー企業の中には上場(IPO)ゴールを目指す企業もいますので、上場後の株主保有率の確認は欠かせません。

第三者割当増資以外にも、先述した契約一時金、マイルストーン収入、ロイヤリティ収入などを研究開発資金に充てたり、最近では大手製薬会社との共同研究の締結に伴う資金調達が頻繁に実施されています。

例えば、最近ですと上場後も新株予約権発行を連発していたUMNファーマ(4585)が塩野義製薬(4507)との共同研究を締結し、無担保転換社債型新株予約権付社債により16億円の資金調達に成功しています。

バイオベンチャーの研究開発資金源

以上ご紹介したバイオベンチャーの新薬候補の市場価値、臨床フェーズ、ビジネスモデル、研究開発資金源の4つをバイオベンチャーの株式を買う前に知っておくことで、ハイリスクハイリターン投資のリスクが軽微になります。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメント

  1. writeessay より:

    essay for me http://gsgfsdgfdhjhjhj.com/

    Great facts. Thanks a lot!

  2. Cialis coupon より:

    cialis canada http://cialisky.com/

    Kudos, Lots of information!

  3. Cialis coupon より:

    cialis 5mg prix http://cialisiv.com/

    You mentioned it terrifically!

  4. Cialis 5 mg より:

    cialis 20 mg http://kawanboni.com/

    Beneficial facts. With thanks.