中外製薬(4519)の株価/株式を買う前に知っておきたい6つのこと

中外製薬(4519)とは

中外製薬は、2016年医薬品売上高世界ランキング2位ロシュ社の子会社である。ハーセプチン、アバスチン、リツキサンをはじめロシュ社の開発品であるブロックバスター(年間売上高1000億円以上)を日本で販売することで抗癌剤メーカーとして座を築いた製薬会社である。

しかし、アバスチン、ハーセプチン、リツキサンの特許も間もなく切れ、この3製品のジェネリック医薬品のようなバイオシミラーと呼ばれるバイオ後発品の開発が進んでいる。この3製品は、中外製薬2017年第3四半期に公表された1-9月売上高実績でアバスチン927億円で1位、ハーセプチン351億円で2位、リツキサン340億円で3位と文字通り中外製薬の屋台骨である。

そのため、中外製薬はロシュ社のブロックバスターに依存したビジネスモデルから脱却しなければ将来がないと考えられていたが、最近になり非小細胞肺がんのアレセンサ、血友病のエミシズマブなど次々に中外製薬オリジナルでブロックバスター級の医薬品の開発に成功し、先行きが明るくなってきた。

さらに、バイオシミラーの導入によりアバスチン、ハーセプチン、リツキサンの売上高が一気に変わる可能性も示唆されていたが、これら3製品のバイオシミラーの投与スケジュールは先発品に比べて少し手間がかかる。例えばハーセプチンの先発品は3週間に1回の投与スケジュールであるが、バイオシミラーは1週間に1回の投与スケジュールであるため、患者さんの通院負担が増え、医師も外来に時間を要するために手間である。

そのため、当初想定した以上のバイオシミラーによる特許切れ製品の売上高減少の影響可能性がなさそうな見解が現状である。もちろん、ジェネリック医薬品のように後発品係数のような制度がバイオシミラーに導入されればこの限りではないだろう。この意味で、筆者は中外製薬をバイオシミラー銘柄の1つとして外部環境を注意している。

中外製薬(4519)のパイプライン(新薬候補)<

1.obinutuzumab

濾胞性リンパ腫に適応のあるパイプライン(新薬候補)。リツキサン(一般名リツキシマブ)の後継品になる可能性あり

2.エミシズマブ

血友病に適応のあるパイプライン(新薬候補)。ロシュ導入品でなく中外製薬の開発品であり、ブロックバスター候補薬の1つ。

3.Alecensa

非小細胞肺がんに適応のあるパイプライン(新薬候補)で既に承認されているが、一次治療の適応追加を申請中である

中外製薬(4519)の株価/株式に対する投資家のコメント

中外製薬(4519)の株価/株式チャート

中外製薬(4519)の株価/株式に関するIRニュース(上昇)

1.新薬の製造販売承認申請

2017年7月21日、血友病新薬エミシズマブの製造販売承認申請をプレスリリースで公表。その後、株価は高騰する。

中外製薬(4519)の関連銘柄

1.エフ・ホフマン・ラ・ロシュ

スイス証券取引所に上場する中外製薬の親会社である。中外製薬の株式を60%以上持つ、筆頭株主である。

スポンサーリンク