ジーンテクノサイエンス(4584)のバイオシミラー(BS)ビジネスの現状

ベバシズマブ(アバスチン)のバイオシミラー(BS)

ベバシズマブ(アバスチン)のバイオシミラーを開発する製薬会社は3社であり、ファイザー、アムジェン・第一三共、そしてジーンテクノサイエンスである。この3社のうち最も開発が先行して進んでいるのはファイザーであり既に第Ⅲ相段階のため、間もなく発売されることになる。

一方のジーンテクノサイエンスは前臨床段階であり、ファイザーより3歩ほど遅れを取っている。また、アムジェン・第一三共に至っては開発段階が非公開のためどの段階にいるのか?不明である。

アダリムマブ(ヒュミラ)のバイオシミラー(BS)

アダリムマブ(ヒュミラ)のバイオシミラーを開発する製薬会社は4社であり、持田製薬、ファイザー、アムジェン・第一三共、そしてジーンテクノサイエンスである。この4社のうち最も開発が先行して進んでいるのは持田製薬、ファイザーであり既に第Ⅲ相段階のため、間もなく発売されることになる。開発が順調にいけば2018年5月に薬価収載予定である。

一方のジーンテクノサイエンスは前臨床段階であり、これまた持田製薬、ファイザーより3歩ほど遅れを取っている。また、アムジェン・第一三共に至っては開発段階が非公開のためどの段階にいるのか?不明である。

国内におけるアダリムマブ(ヒュミラ)のバイオシミラー(BS)の市場規模は144億円と算出されており、関節リウマチの治療薬なだけあってその市場は大きい。なお、ジーンテクノサイエンスのバイオシミラー(BS)の上市は2020年と予測されている。

ダルべポエチンアルファ(ネスプ)のバイオシミラー(BS)

ダルべポエチンアルファ(ネスプ)のバイオシミラーを開発する製薬会社は4社であり、JCR・キッセイ薬品工業、協和発酵キリン、富士製薬工業、YLバイオロジクス、そしてジーンテクノサイエンス・三和化学研究所である。この5社のうち最も開発が先行して進んでいるのはJCR・キッセイ薬品工業、ジーンテクノサイエンス・三和化学研究所であり既に第Ⅲ相段階のため、間もなく発売されることになる。

一方の富士製薬工業、YLバイオロジクスは開発段階が非公開のためどの段階にいるのか?不明である。5社の中ではジーンテクノサイエンスは先行しているが、先発品を創薬した協和発酵キリンがオーソライズドジェネリックを開発することを表明しているため、先行者利益だけではダルべポエチンアルファ(ネスプ)の販売で優位に立てないのが現状である。

国内におけるダルべポエチンアルファ(ネスプ)のバイオシミラー(BS)の市場規模は224億円と算出されており、腎性貧血の治療薬なだけあってその市場は大きい。なお、ジーンテクノサイエンスのバイオシミラー(BS)の上市は2020年と予測されている。

パリビズマブ(シナジス)のバイオシミラー(BS)

RSウイルス感染症治療薬パリビズマブ(シナジス)のバイオシミラー開発では、前臨床段階でありながら、唯一無二の存在であるのがジーンテクノサイエンス。

国内におけるパリビズマブ(シナジス)のバイオシミラー(BS)の市場規模は150億円と算出されており、その市場は大きい。この市場を独占できた場合、ジーンテクノサイエンスとって稼ぎ頭になるが上市時期は未定である。

加齢黄斑変性治療薬のバイオシミラー(BS)

ジーンテクノサイエンスは千寿製薬と共同で加齢黄斑変性治療薬(予測)のバイオシミラーを開発中であり。開発段階は既に第III相試験が開始しているが、有効成分については非公表である。

仮に加齢黄斑変性治療薬であった場合、国内における加齢黄斑変性治療薬のバイオシミラー(BS)の市場規模は252億円と算出されており、その市場は大きい。

まとめ

以上のように、ジーンテクノサイエンス(4584)は複数のバイオシミラーのパイプラインを有しており、今回紹介した以外のパイプラインを含めると合計11品目ある。主要品目のバイオシミラーの世界の市場規模は1兆2000億円と算出されていることからも、バイオシミラービジネスの市場は成長性が高いといっても過言ではないだろう。

しかし、今回ご紹介した通りジーンテクノサイエンス(4584)はファイザーをはじめ世界の製薬会社に開発進捗具合が後塵を拝しているのが現状である。そのため、RSウイルス感染症治療薬パリビズマブ(シナジス)、加齢黄斑変性治療薬のバイオシミラー(BS)など、開発が先行しかつ独占しているバイオシミラー(BS)の状況が今後のジーンテクノサイエンス(4584)の株価を左右することになるであろう。

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