武田薬品工業(4502)はアルツハイマー型認知症などの新薬を開発するDenali Therapeutics社と研究開発・販売契約締結

2018年1月5日、武田薬品工業(4502)はアルツハイマー型認知症をはじめとした神経変性疾患領域の新薬を開発するDenali Therapeutics社と研究開発・販売の契約締結を自社のプレスリリースで公表した。

本契約により武田薬品工業(4502)はDenali Therapeutics社に対して1億5000万ドルを契約締結時に支払い、開発段階に応じて9000万ドルを支払う。

Denali Therapeutics社が開発を公表しているパイプラインは全部で7本あり、パーキンソン病の新薬3本(フェーズ1が2本、前臨床試験1本)、アルツハイマー型認知症の新薬3本(前臨床試験3本)、Hunter症候群の新薬1本(前臨床試験)である。

上記契約を見る限り、武田薬品工業(4502)は中枢神経系疾患領域の強化のためにDenali Therapeutics社との契約を締結したのであろう。特に、期待の新薬である大うつ病治療剤トリンテリックスの国内発売が間もなくであり、今回の買収によりシナジー効果が高まるであろう。

そして、何よりもこの契約締結により武田薬品工業(4502)がアルツハイマー型認知症の新薬の開発権、販売権を獲得したことである。契約内容によればアメリカ、中国での販売は共同で、それ以外の地域での販売は武田薬品工業(4502)が独占的に担う。

アルツハイマー型認知症の作用機序としては、ミクログリア機能調節因子であるTREM2を標的とする抗体薬、アミロイドβ前駆体蛋白質(APP)を切断する酵素であるBACE1を標的とする抗体薬がある。

国内の製薬会社ではエーザイ株式会社が、バイオジェン社と3本のアルツハイマー型認知症新薬で共同研究・開発契約を締結していただけに、本契約により武田薬品工業(4502)もアルツハイマー型認知症の創薬メーカーとして名乗りを挙げたことになる。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク